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官能私小説ノート

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歯科医 純子 54-1話 純子の夫の開院について相談

純子の夫(以下、同呼称)は出身大学を卒業し、慶〇医科大学病院の医局に研修医として入局しました。

その後、総合病院に派遣され勤務していましたが、既に50歳を過ぎ、病院内では若手のドクターが台頭し出し、院長からは肩を叩かれ開院しなくてはいけないムードになったのです。

この当時は40~50歳代の医師の開業が相次いだ時期でもありました。

純子の夫は埼玉県のごく一般的なサラリーマン家庭に育ったので、開院する気は全くなく、できればこの総合病院に定年まで居れたらと思っていて、貯蓄をする訳でもなく、車はメルセデスの新車(AMG)を乗り回し、趣味のディズニーランドやゴルフに毎週の休みの度に出掛けていました。

結婚以来、マスオさんだったので、純子の住む自宅には一ヶ月に一回帰れば良い程で純子や子供の事はほったらかしにしていました。

その後、純子の夫の開院に伴い蛭川と私がセットで相談されたのです。

蛭川は医療機器を含めた、薬剤や病院経営について、私は税理士や銀行そしてデザイナー及び一級建築士の紹介でした。

純子は裕福な3代続きの歯科医院経営の一家に育ち、下には歯科医で精神科病院の妻となった妹、そして都内の美容整形外科の勤務医の弟が全員私学の医科大学を卒業し、その長女という事もあり、表面的には大らかな性格ではありましたが、プライドは人一倍高く、その反面、寂しがり屋の一面もあり、本来は夫にベタベタと甘えていたいタイプでした。

純子は私と婚外関係になった事もありますが、自分の事については開けっ広げの性格で、個人情報まで細かく私に説明しましたが、純子の夫は猜疑心が強い方でした。

蛭川はあの豪快な性格でしたのでMRとしては多くの医師たちから信用を得ていて、各地の転勤で培った医師たちとの信頼は厚く、未だに地方の当時に担当していた医師たちとも都内での学会などの際には交流を持っていました。

蛭川は製薬会社の社員なので、純子の夫が心底頼りにしてくれれば、一肌でも二肌でも脱いで尽くすタイプの男でしたが、純子の夫は蛭川とその他の製薬会社や機材屋を天秤に掛け、また私も開業医専門の税理士や取引銀行そして夫指定の一級建築士や工務店の紹介を頼まれたのですが、紹介した開業医専門の税理士の口車に乗ってしまった事で、猜疑心が起こり蛭川や私を裏切る事になったのです。

その事が後々に露見し、純子の夫は様々な場面で窮地に追われる事になり、最終的には開業医専門の税理士に実質的な経営権を牛耳られるようになってしまったのです。

(つづく)

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