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官能私小説ノート

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みはる 14話 別れ

次の日に彼女のアパートに行き荷物を纏めて赤帽と引越しの予定日を決めた。

彼女の荷物を赤帽が運んでくれた。

この日から阿佐ヶ谷南のアパートで彼女との同棲が実際に始まった。

一緒に買い物に行くと「奥さんと店員さんに呼ばれると何だか嬉しい」と言った。

アパートの台所で彼女は一生懸命料理を作ってくれた。

料理は上手だった。

中学、高校時代、共稼ぎで帰りが遅い両親だったらしく彼女が弟や妹の為にご飯の支度をして食べさせていたという。

彼女はまた女優を辞めたいと言い出した。

これが今後の我が家の懸案事項となっていた。

社会人はどんな職業であれ厳しいと思っていたが、その一般社会より芸能界は遥かに厳しい世界だと思ったので折角、映画にも出れるようになったのだから勿体無いので辞めない方が良いと説得し続けた。

ある時にスポーツ新聞にみはるに男がいるという記事が出た。

スポーツ誌にみはるの記事が乗るなんて信じられなかった。

有名になってきたのかもと思った。

事務所は蜂の巣を突いたように大騒ぎになったと言う。

みはると私はこのアパートから毎日仕事に出掛けていた。

このまま生活を続けていたらその内、周知の事実になってしまうと思っていた。

そんな中、彼女は帰ってきては毎日のように仕事を辞めたいという話しばかりだった。

半年が経った頃に彼女は「誰がなんと言おうと仕事を辞める」と言い出した。

その頃には私も説得する力は残ってなく彼女に押し切られ「好きなようにしたら」と言うしかなかった。

そんなある日、みはるがプロダクションの女社長に「辞めたい」と言うと「貴女を売り出すのに今まで何千万円掛かったと思っているの、そのお金を返してから辞めて」と言われたと言う。

私は社会経験が無かったのでそれをどうやって切り抜けたら良いのかの術が無かった。

彼女も精神的に相当参っていた。

ある時に急に「私、九州の田舎に帰る」と言い出した。

私は彼女の田舎はてっきり静岡だと思っていたが、彼女が東京に出る時には家族が九州に引っ越したと言った。

彼女自身が「同棲したい」と言うから新居を見付けたのに勝手過ぎだと思った。

その話しが出た夜のその日のセックスは最後の射精の部分しか覚えていない。

みはると出会って初めてセックスした日からその日までに顔射はした事がなかったがこの日初めてした。

次の日にはアパートに置き手紙があって彼女は九州に逃げるように旅立った。

手紙の最後に「さようなら、荷物は後で取りに来ます。みはる」と。

この半年間は一体何だったのかと自分の力の無さを悔いた。

あの静岡の高1の夏に彼女と出会った事が、お互いの不幸の始まりで、

私の不徳の致すところで彼女を不幸にしてしまった罪悪感に苛まれ、

彼女の苦痛を取り除いてやれなかった反省で申し訳なく思ったし、

お互いに会ってはいけなかったんだと後悔した。

ただ同時に人間(女性)不信にもなっていた。

当分の間、女性と付き合う気が起きず仕事に没頭した。

その月末でアパートを引き払い、傷心のまま一人蒲田に引っ越した。     

つづく

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