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官能私小説ノート

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横浜 オーナーの母娘 31話 退職願

22才から23才に掛けて店の売上が一段と上がったのを機に1ヶ月55万円の月給になったお蔭で23才の誕生日を迎える頃に念願の1千万円の貯金が貯まったので渋谷の総料理長に相談に行った。

総料理長には南青山時代から貯金が1千万円貯まった時点で独立開業したい旨は話していた。

総料理長は第一声に「良いんじゃないか」と言って下さり、私の後任のシェフは総料理長の部下を回して下さると仰って下さいました。

私も「今のメニューの全てのレシピと原価率表は店の私の部屋に保存してありますので後任のシェフが来たら直ぐに出来ると思います」と伝えました。

店のオーナーには私の方から話しを入れると言って店を後にしました。

その日の内にオーナーの奥様から厨房に電話があったので独立したい旨を話すと「辞めたら私たちの関係は?」と一番に心配されたので「それは大丈夫ですよ」と言うと安心してくれて更に後任のシェフは渋谷の総料理長が探してくれると言っていた事を告げ、オーナーと総支配人の娘には私の方から話を入れると伝えました。

明朝に事務所に行き総支配人の娘に独立創業したい旨を話し、オーナーと会いたいと伝えました。

その日の夜、仕事が終わった時間にオーナーと奥様と娘と一緒に近所の店に行って話しをしました。

オーナー「独立創業するなら私が資金を出すからやってみないか?」と

私は「この世界に足を踏み入れた時に1千万円貯めたら自分自身で独立すると決めていたのです」と。

オーナー「娘と結婚すれば今の店も君の物になるんだし、それの方が遥かにリスクはないと思うけど」と。

私「本当に有難いお話ではあるのですが自分で決めた事ですし」と。

オーナーは奥様に助け舟を出して貰おうと奥様の顔を見て「君はどう思う?」と。

奥様は「シェフの夢と娘の結婚そして店の事は別々にして考えないとおかしくなると思うの、シェフがやりたいって言っているんだから気持ち良く送り出して上げるのが親心じゃない?」と。

私は「いよっ!さすが、奥様」と声を出して言ってあげたかった。

娘は「依田さんとの結婚が遠退きそう」と言って悲しそうに言いました。

私は「まだまだこれから私以上の人と巡り合いますよ」と言うと、娘は「私と一緒に仕事するより独立の方が楽しそうな感じ」と言い、

奥様が「男性って結婚より自分の仕事が一番なんじゃないの?パパも一緒でしょ?」と。

私は「後任のシェフは渋谷の総料理長が探して下さると言っておられましたし、後任が来て仕事を覚えるまでは私が責任を持って仕事しますから安心してください」と伝えた。

これでオーナーご家族は渋々ではあったが了承してくれた。

その夜、オーナーの奥様から電話があって、

奥様の第一声「どうだった?私の説得力は」

私「いよっ!奥様、流石!って言葉に出しそうでしたよ、お蔭で助かりました。本当にありがとうございました」

奥様「今まで貴方に公私共々色々良くして頂いたし独立開業したらお客様を沢山紹介するから大船に乗った気持ちで居てね」

私「ありがとうございます、期待していますから」

奥様「おやすみなさい」

私「おやすみなさい」

つづく


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