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官能私小説ノート

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みはる 2話 引越し

夏休みが終わろうとした時に父の転勤が決まった。

本社に戻る事になって家族全員で東京に戻ることになったが嫌だった。

何よりも猛勉強の末に受かった憧れの県立男子校だし、

やっと出来た誰もが羨む美しい彼女もできたのに。

自分の運の悪さをたった16歳で思い知る事になった。

バイトの最後の日に彼女に伝えた。

彼女も驚いて泣きじゃくって悲しんでくれた。

引越しの日も彼女は手伝いに来てくれた。

中学時代の級友も数人手伝いに。

中学時代の級友も彼女の事を見て「お前、あの娘と付き合っていたのか?」と。

「うん」

「あの娘は先輩や俺たちの憧れの的で有名じゃないかよ、女子校の子だろ?」

「うん」

「ま、お前が居なくなれば俺たちや先輩たちに言い寄られるのは間違いないだろうな」

「うん、そうだね」

そう話していると彼女の耳にも入って、

「私、高校卒業したら東京に行って女優になるからその時にはまた依田くんの彼女になる、それまでは誰とも付き合わない約束をする、絶対に手紙頂戴ね」と。

私はこの時に彼女の言葉は信じられなかった。

級友たちは「おい、おい、ごちそうさま」。

後ろ髪を引かれる思いで静岡の家を後にした。

つづく

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