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官能私小説ノート

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みはる 3話 電話

東京に着くと私の高校の編入先を探したが都立では中々空きが無かった。

一校だけ見付かってその学校に編入試験を受けた。

受からなければ中卒で就職しようと思っていた。

運命の悪戯か受かってしまった。

学校に見学に行った時に見た同級生たちの姿と目付きが異様さだった。

半数ほど男女共に頭を茶色く染めて学生服は長ランや中ランとカスタマイズされて女子も同様だった。

私の中学時代の荒れていた時期の姿に酷似していた。

中三の時に出会った担任の先生に出会わなければ私もこんな感じだったと思った。

静岡の高校は曲がりなりにも進学校だったがこの学校は就職率の方が多かった。

わざわざ高校を出て就職するなら中卒で就職した方が早く仕事を身に付けられるのではと考えていた。

編入試験は思ったより簡単だったので受かった。

初登校の日、案の定クラスの虐めっ子に嫌がらせをされた。

でもめげなかった。

何故なら父の転勤で中学は3回転校していてその度に虐めを受けたからだった。

3回も経験すると効率的に威圧を与える喧嘩の仕方も覚えるというものだ。

小中学生のようなくだらない苛め方だった。

授業中に輪ゴムを飛ばして来たり、消しゴムやチョークを投げられたりしていた。

授業の終わりを告げる金の音を聞いた瞬間に沢山ちょっかいを出していたクラスの番長っぽい一番体格の大きい奴の胸ぐらを掴んで何も言わず思いっ切り頬をグーでぶん殴った。

先生が「依田、何してるんだ!」と大声で言われたけど構うものか。

教室の後ろの空いたスペースまで引きづり出して馬乗りになってぶん殴っていると先生が止めに入った。

「依田、止めろ!」と言って間に入ろうとしたが、先生を退かしてそれでも殴り続けた。

殴られていた彼は呆気に取られて無抵抗になっていた。

私に同じ様に悪戯していたた他の奴らは顔色を青ざめ「こいつ切れたら怖い」とただ呆然とその光景を見ているだけだった。

当然、職員室行きだった、編入初日にだ。

そんな事は百も承知でやったまで。

あそこでやっておかないと虐めは更にエスカレートして延々と続く。

次の日からは誰も私にちょっかいを出す奴は居なくなった。

そしてその日、クラスの番長的存在ではないけど落ち着いている

裏番長的な一学年ダブった長島が「おい、お前やるじゃない!」と言って近寄ってきた。

その後は彼のお蔭で高校生活は滅茶苦茶楽しくなった。

真剣に勉強する気持ちは東京に来た時から失せていた。

(だからこんな文章しか書けない)

長島の紹介でバイトに明け暮れる事に方向転換した。

何故ならみはるが万が一、約束を守ってくれて東京に来た時には何と言っても先立つ物が必要だったからだ。

万が一、みはるが断念したとしても自分のその後の人生で先立つ物の準備はした方が良いと思っていた。

この頃の私の家族の親子関係も破綻していたからだ。

早く社会に出て親から離れたいと願っていた。

学校が終わると長島と連れ立ってレストランでバイト。

日、祝日は朝から一日中バイト。

一ヶ月で最高にバイトで稼いだのは後々だったが30万円近く稼いだ夏休みもあった。

一ヶ月平均で10万円は稼いでいた。

1万円は小遣いで使って後の9万円は貯金した。

半年で50万円の貯金が貯まった。

半年後からはパブレストランのバイト専属となって一ヶ月15万円は最低でも稼げた。

しかし1年生の中頃になるとみはるには悪かったんだが、

バイト先の女社長や図書室の先生、部活の先輩、クラスメイトと、そして別の私立の女子校の彼女がと肉体関係になった。

一年で140万円ほど貯まった。

2年生が終わり3年の春に親友の長島が「またダブりそうだから中退する」と言い出した。

ショックで寂しかったが長島の人生だし個人的には「寂しくなるから辞めないでくれ」と言ったけど選ぶのは長島なのでそれ以上は言わなかった。

長島は学校を中退した。

地元で付き合い同棲していた年上のデパート店員の実家が土木会社を経営しているとの事でそこに就職すると聞かされた。

その後も長島とは一年に数回ほどだったが連絡を取り合った。

3年になってゆきよとも週一で遊んだがバイトも励んだ。

あの運命の転換日の12月までの2年半で合計で300万円弱貯まった。

バイト先の女社長のお蔭でバイト料を時給1,000円に上げてもらった事も大きかった。

家では衣食住が出来て稼いだ金の中で自分の小遣いを除けば全て貯金に回せるんだから貯まって当然だった。

私の机の引き出しの奥に金を隠しておいた。

この頃に父親から今後の進路をどうしたいか尋ねられた。

私は美容師の専門学校に進みたいと希望を伝えると「女の髪結いをやると言うのか」と全く取り合ってくれなかった。

家で親に扶養されているから文句を言われる訳で、

なら家出して自分が稼いだ金で生活して行こうかとも考え出していた。

人間は老若男女問わず、金が貯まると心に余裕ができるもので(この余裕が邪魔をし私にとっては本来はあってはならぬ方向に踏み出してしまった)

12月のある日にみはるから自宅に電話が掛かってきた。

彼女「私の事、覚えている?」

私「うん、覚えているよ」

彼女「今、渋谷区の芸能事務所に入って女優やっているの」

私「そうなんだ、凄いね、夢に向かっているんだね」

彼女「これから会えない?」

私「うん、いいよ」

彼女「じゃぁ、渋谷のハチ公前に8時」

私「OK!」と。

つづく

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