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官能私小説ノート

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独立開業そして撤退 22話 店の撤退

開店してから順調に業績を伸ばしてきました。

調子に乗って車は高級車に乗っていました。

丁度、開店して3年が経った頃に隣のビルに大手〇力団の事務所が入ったのです。

その事務所のいかにもという怖い人たちが頻繁に店に来店するようになり一般のお客様が来店しなくなってしまったのです。

見るからに目付きの悪い人たちでした。

こればかりは自分の力ではどうにもならないので税理士さんと相談して店を撤退する事に決めたのでした。

今までお世話になったお客様と取引先そして同業者の先輩方に閉店の案内を郵送しました。

毎日のように電話が掛かってきて「再オープンは必ず知らせて」と有難い言葉を頂いたが同業者には「放漫経営で好い加減な商売をしたから倒産した」と随分陰口を言われた。

またその陰口を言っているとわざわざ知らせに来てくれる輩まで現れ、人間のおぞましさを知る事にもなった。

取り合えずアルバイトとパートには一ヶ月分の給料を出し、社員には半年分つづの給料を出して撤退の旨を伝えた。

崇と茂には次にまた再オープンの際には必ず呼んで下さい」と言われました。

社員は全員次の職場を探して送り込んだのです。

その後の私はと言うと仕事上では燃え尽き症候群になって新たに仕事をする気が起きなかったので毎日ブラブラしていたのです。

朝昼晩と近所の定食屋のオバサンの店で食事していた。

オバサンの店の常連さんで大森駅でパブを経営している社長が「依田さん、ブラブラしているんだったらうちの店を手伝ってくれない?」と言われたのですがやる気が起きなかったので断っていました。

一ヶ月ほどブラブラしていてこれ以上ブラブラしていても仕方ないと思って山梨の真由美の所に遊びがてら行きました。

真由美も息子も元気でした。

息子は彼女と別れたみたいでした。

私「店を閉めたんだ」と言うと

真由美も息子も「勿体無い」と口を揃えて言いました。

私「隣のビルにヤ○ザの事務所が入っちゃって仕方なく辞めた」

真由美「それじゃ、仕方ないよね、で、これからどうするの?」

私「まだ決めてないんだけど、当面はゆっくりしようと思って」と。

真由美「それじゃ、うちの社員に成ったら?」

私「勘弁してくれよ、社員に成ったら真由美に毎晩生気を絞り取られちゃうから」

真由美「そんな事は無いわよ、私結婚するの」と。

私「えっ?何て言ったの?もう一回言って」

真由美「結婚するの」

私「そうなんだ、それはおめでとう」

真由美「悔しくないの?」

私「何で悔しいの?、真由美が幸せになるんだったら嬉しいじゃない」

息子「まぁまぁ、お二人さん喧嘩は止めましょうね、仲良くして下さい」

真由美「貴方には関係ないんだから黙ってなさいよ!」と言うと、

息子は「はいはい、僕は関係ないので退散します」と言って自分の部屋に行きました。

真由美「私の事は愛してなかったの?」

私「愛していたけど、結婚するのは俺には関係ないじゃん」

真由美「そんな言い方ってある?」

私「はぁ?!どんな言い方をされたかったの」

真由美「もうイイワよ、帰ってよ」

私「わかった、帰るよ」と言ってそのまま帰京しました。

自宅アパートに着いた頃に真由美の息子から電話がありました。

息子「シェフ、ママはシェフの気を引こうと思って嘘を言ったんですよ」と。

私「あのさぁ、言って良い嘘と言っちゃいけない嘘があると思うんだよね、真由美の嘘は言っちゃいけない嘘だと思うんだよね。愛した人には幸せになってもらいたいでしょ?、自分が幸せに出来ないなら幸せにしてくれる人が居たならそれは有難い事だと思うんだよね、そんな人が現れたなら嬉しいと思うのはいけない事かなぁ?」と。

息子「今、ママはずっと泣いているんですよ」

私「そうは言われても、もう東京だし今更行けないから勘弁して」

息子「シェフとママはもう戻れないんですか?」

私「戻る気は無いな、ゴメン、それと顧問の話しは撤回させてもらうね、これ以上関わりたくないからさ」

息子「大変に残念ですが、ママに話しておきます。もしかしたらこれでシェフと永久にお別れかもしれないので今まで大変にお世話になりありがとうございました」と電話を切りました。

(END)





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