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官能私小説ノート

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弘子とのその後 17 喉元過ぎれば何とやら

義父は一ヶ月の入院を経て退院しました。

暫くは実家で安静にしていたのですが、一週間が過ぎた辺りからまた我が家に義母と一緒に居座るようになったのです。

あの謙虚でお礼を並べていた時期はとうに過ぎて、またイヤミで侮蔑三昧の義父母に変貌していったのです。

この頃はまだ認知症と言う疾患がある事すら知らなかったので、私は義父母に相当、嫌われていたのだといつも思っていました。

夕食が始まる頃になると、急に血相を替えて目が据わり私だけを標的にして感情的にそして徹底的に怒り出すのです。

それもヒステリックに大声を出してでした。

その怒った内容が全く私の身に覚えのない事も多々ありました。

仕事の出来ない上司が、自分のイライラを部下に当たるかのような感じです。

私は居た堪れなくなって、荷物を持って、淑子のアパートに逃げ帰りました。

淑子のアパートに行けば暫しの安堵の優しい空間が待っていました。

淑子の温かい肉布団に包まって寝るのが、この頃の私の唯一の幸せでもあり、自身の精神の平静(バランス)を保つ為の心の支えでもあったのです。

(END)



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